✿ こころおだやかな日々 その2 ✿
さて、始まりました入院生活!
憧れの入院リストバンドだ
先生の診断を聞いてからすっかり元気になったわたくし
「今から外科へいって手術の説明聞いてもらいますね」
「その前にご家族に付き添ってもらう必要がありますので連絡をとってみてください」
腸が破れているとは思えない足取りで電話をかけにいく
私「ごめん、盲腸なってんたんやって。今から手術しなあかん(福井弁)」
父「まじけぇ!(福井弁)」
こんなに落ち着いて言葉を紡いだことはこれまでにあったでしょうか
冷静な口調で状況を説明する私 母が福井から急ぎ大阪へ向かってくれることに
そして再び冷静に仕事先に連絡をする
私「ごめん、盲腸やったわ。今から手術やねん(大阪弁)」
ぼすやん「まじか〜」
私「家族来るまで付き添っててほしいんやけど」
ぼすやん「俺あれや、今からお客さんくるからな〜。。。」
私「。。。」
地味にショックを受ける私 高崎さんのお母さんが代わりにきてくださることに
手術をするには他にも検査が必要なようで、肺活量、心電図、レントゲンの検査がありました
(採血と検尿は最初に検査済み)
だいぶ歩くのがつらかったので車いすを準備してくれて付き添っていただき検査をまわりました
「びっくりしましたよね」
「びっくりしました。初詣で引いたおみくじが大吉だったんですけどそこに【病 全快する】って書いてあってこのことか〜〜〜!って、こうなることは決まっていたのかと 笑」
肺活量の検査が地味につらく、痛くてお腹に力をいれられないのに
「ちょっと足りませんね〜もう一回やりましょう」
「まだまだまだ!最後まで出し切りましょう!」
なんだこの体育会系な検査
♪まけないで、もう少し最後まで走り抜けて〜♪と聞こえてきそうでした
検査を終えて外科へ連れて行っていただき主治医となる先生から説明を受けます
それからなんやらかんやらいろんな同意書にサインをして手術の準備です
まずポンチョのような浴衣のような手術着に着替えます はだけやすさが半端ない
抗生剤を点滴したり、歯を磨いたり、おへそを掃除したり、おへその横に「虫」と書かれたり
血清を防ぐためにメディキュットのような靴下をはいたり
いろんな準備があるのだなぁと関心
そして何よりついててくださった看護師さんがとっても素敵な方だった
準備の間も色々とお話をしていました
「若いから今元気だけどお腹の中は大変なことになっているのよ」と
明るく気遣いがある方で、手術を控えてやはり不安もあったのでとても心が落ち着きました
やがて高崎さんのお母さんが到着して一緒に色々聞いていただき
手術や入院に必要なものを色々買いにいってくださいました
手術後はT字体というふんどしを着用するそうでそのふんどしさまと 他には歯ブラシやコップなど
手術は17時からということで時間があったので病室へ先に入ることに
私の前に緊急で入ってきた方がいて順番がずれたのですがその方は腸がねじれて腸閉塞だとかなんとか。。。
腸の手術をするとお腹の中でねじれやすくなるらしい それも怖いです
部屋は相部屋が満室だったため個室に これはほんまの大吉効果でしょうか
部屋に入った頃ボスやん到着
部屋に入ってからも準備が続き、入院手続きに血圧、体温測定に。。。浣腸。。。
浣腸なんて子供の頃以来 大量のグリセリンをお尻から注射される
これが盲腸の穴から漏れやしないかと不安になる
「5分我慢出来なかったらナースコールしてください」と笑顔で言われたものの
浣腸でナースコールなんて恥ずかしくてできず耐える。。。
しばらくして部屋に簡易トイレが運ばれてきて腸が綺麗になりました
色々準備をしている間に予定の時間がやってきていよいよ手術です
やっぱりいざとなると緊張します
オペ室の看護師さんもとても優しく安心ができました
手術室へ行きシャワーキャップのようなものを被って自ら手術台へ
麻酔医からアレルギーや麻酔についての説明があった後
あっという間に麻酔が効いてまるで魔法のように意識が遠くなりました
目を覚ましたのはそれから3時間後のことでした
またもつづく